
ジャカード織りとは? 織りで表現するアートの世界
ジャカード織りとは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を一本ずつ制御して複雑な模様を織り出す技術のこと。18世紀フランスで発明され、今もテキスタイルの世界で使われ続けている、織りによるアート表現の技法です。
織りで絵を描く、という発想
布に柄をつける方法はいくつかあります。
いちばん身近なのは「プリント」。できあがった布の上にインクで模様を印刷する方法です。
ジャカード織りは、それとはまったく違うアプローチ。
糸を組み合わせること自体でデザインを生み出します。つまり、柄が布の一部——「後から載せたもの」ではなく「最初から構造に組み込まれたもの」になります。
だから、指で触ると模様の凹凸が感じられる。
プリントにはない、独特の立体感と質感がそこにあります。
ジャカード織りの仕組み
通常の織物は、経糸と緯糸が規則的に交差して平坦な布を作ります。
ジャカード織りでは、経糸を一本一本独立して上下させることで、糸の見え方をコントロール。表に出す糸の色や位置を細かく変えることで、絵画のような複雑な柄を織り出せます。
1804年、フランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカールがパンチカードで織機を制御する仕組みを開発。これが「ジャカード織り」の名前の由来です。当時は高級品の象徴でしたが、現代では技術の進化によって、より自由なデザインが可能になっています。
プリントとの違い
色褪せにくい
プリントはインクが布の表面に載っている状態なので、洗濯を重ねると少しずつ色が落ちていきます。
ジャカード織りは糸自体に色がついているので、柄が「剥がれる」ということがありません。長く使っても、デザインが保たれやすいのが特徴です。
リバーシブルになる
ジャカード織りのいちばんおもしろい特徴かもしれません。
表で使われた糸が裏に回ることで、表と裏で異なる配色のデザインが自然に生まれます。
一枚で二つの表情。裏返すだけで、まったく違う雰囲気になる。
これはプリントではできないことです。
質感の立体感
糸の交差によって自然な凹凸が生まれるので、触ったときの感触がプリント生地とは異なります。
手触りに奥行きがある、と表現する人もいます。
ジャカード織り × ブランケット
ジャカード織りの技術を使って、アート作品のようなデザインをブランケットに織り込む。
それがアートブランケットです。
コットン100%の糸をジャカード織りで仕上げると、こんな特徴が生まれます。
- デザインが生地構造の一部だから、色褪せしにくい
- 全デザインがリバーシブル。一枚で二つの表情
- コットンの通気性と、織りの立体感が共存
- 洗濯機で洗えて、使うほどに風合いが柔らかくなる
iMPeRFでは、抽象画のような有機的な流れから、線画やストリートアート、写真をモチーフにした風景まで、全29デザインをジャカード織りで表現しています。
織りだからできる、アートの新しいかたち
ジャカード織りは、200年以上前に生まれた技術。
でも、その可能性はまだまだ広がっています。
布に印刷するのではなく、糸で織る。
だから触れたときの感触が違う。裏返したときの表情が違う。時間が経っても色が生きている。
iMPeRFが大切にしている「不完全の美」。
ジャカード織りの糸の揺らぎや織りの表情は、その考え方とどこか重なる気がします。
完璧じゃなくていい。
織りの中に宿る、ゆらぎと温もり。
全29デザイン、すべてコットン100%のジャカード織り。
織りで生まれるアートの世界を、暮らしの中で感じてみませんか。
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